今日は川でのカヌー急流下りの練習を開始した。
子供たちがカヌースラロームの練習をしているが、親も出来た方が理解度が増すし、せっかく同じ時間を過ごすなら、自分でも楽しみたいと思ったからだ。
天気が良く、青碧色の川だ。
1分間だけ足を入れているものキツイくらいの冷たさだ。
子供たちはコーチ陣と初めての場所でもスイスイ漕いで行っている。
この川は、ほどよい急流があって、その流れがBGMのようなに聞こえてくる場所。
急流の隣は流れが非常にゆっくりで、一瞬流れが止まっているようにも見えた。
さらに、数十メートル下流にいくと、川幅全体的にゆっくり流れているように見える。
でも、実際には下流でも流れが早い。見た目と全然異なる。
ここで考察。
ボートの進行方向と自身の重心方向、
左右のどちらの膝に力をいれるかでボートの傾きが変わる、
パドルの侵入角度、
パドルの水中での傾き、
パドルの水中での力のいれる方向、
水流に対するボートの向き とか技術的なものが必要になってくる。
さらには、パドルを水面に入れたタイミングの抵抗計算とか。
よーく見ると、パドルを水中に入れっぱなしだと、渦を巻く。
これって、水中を掴む力が逃げてるってこと。
プロ級になってくれば、いかに動力源を損なわずに水中に伝えるのかがわかってくる。
一方で、技術的なもの以外にもっと大事なものがある。
それはベクトルを感じれるかどうかということ。
水は掴めないもの、
川は水量や水流、川底の形状、川の深さで、
流れの速さとか、向きも変わってくる。
しかも、数センチ横の流れさえもホントに変化している。
自分自身の技術だけじゃなく、道具の扱い、水の性質の理解、その川の環境への想像力とマッチング力。
これだけ想像はできても、
僕は、カヌーのスキルをぜんぜん習得できていない。
こんな感じで考えるとね、難しいけど、攻略したいってなる。
この攻略をする時、どう対処する??
子供たちは、僕みたいな理屈から理解して挑んでいるんじゃない。
単純に楽しいから、続けているだけ。
でもね、
楽しいから続けられるけど、ただやっていても成長はしない。
誰が、どんな環境を用意してくれるか、
そこに自分自身が入るのか、他人が入るのか。
極論、それだけのこと。
もし、何かを極めたいと思った時、
最初はとにもかくにも環境構築が大事なことは、子供も大人も同じ。
一旦、取り掛かり始めたら、ただガムシャラに頑張るんじゃなくて、
ありとあらゆるところに隠されている
『ベクトルを感じること』
世の中って見えないことで成り立っているんだけど、
そこにも、いろんな種類のいろんな形のベクトルが存在する。
全くもって、水と一緒。
そもそも感じられないとダメだけど、
正しい方向で行動して、仮説を立ててさらに行動してみる。
そしたら、感じとったモノのいろんなベクトルが一つ見え、
明日にはさらに深く見えてくる。
これできたら、1年後、どうなっていると思う??